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NUUTAJARVI/ヌータヤルヴィ Vire(Spiral) 007
1952年にカイ・フランクがデザインしたVire/ヴィレ(別名Spiral)。
vireはbreeze(そよ風)の意で、"air filigree"(エアーフィリグリー=空気の線状細工)という製法で作られた厚手のガラス。
一般的なフィリグリーガラスは棒状の色ガラスをクリアガラスに並べて一体化させるもので、レースガラスと呼ばれたりもしますが、こちらは空気で線を表現しています。
プレスガラス(型押し)と吹きガラスを組み合わせた造形の中に空気を仕込み、それをスパイラル状になるようねじるという複雑な製法で、高度な技術が必要とされました。
そのスパイラルは横から見るとクロスして網目状に見え、より輝きを放ちます。
それがカイ・フランクの狙った視覚効果でした。
高さ5cmの小さなものから20cmのベースまで様々な形が作られ、色はクリア、ライラック(紫)とグリーン、ブラウン系も作られたようです。
ひとくちにクリアといっても青や緑・黄味がかっていることがあったり、その他の色でもものによって濃かったり淡かったりします。
こちらはそのクリアの一種と言っていいのか、緑がかった珍しい発色の個体。
メーカーは異なりますが、アアルトベースの最初のクリア(クリア1937)を思わせるような淡く爽やかな色合いです。
一部資料ではアッシュトレイの表記ですが、ボウルとも思えるフォルム。
カットサインは「K.Franck Nuutajärvi Notsjö -52」。
メーカー: | NUUTAJARVI/ヌータヤルヴィ | |
シリーズ: | Vire/ヴィレ | |
デザイナー: | Kaj Franck/カイ・フランク | |
年代: | 1952-1954 | |
サイズ: | 上部W9.9×上部D8.9×H7.1cm 重量455g | |
コンディション: | 傷はわずかで、全体的に良好なヴィンテージコンディションです。 | |
注意事項: | ※ガラスのシワや凹みなどの粗さ、くすみ、気泡や異物の閉じ込め、歪み、外側・外底の傷が発生しやすいアイテムですが、全ての画像を用意したり説明したりしませんのでご了承ください。 |

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